ゼロから作らない新規事業アイデア出しとフレームワーク3選

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新規事業というと、何もないところから天才的なひらめきで事業を創り出すことだと思うかもしれません。

しかし、成功した新規事業のほとんどはすでに世の中に受け入れられているビジネスを改良したり、組み合わせたりして作られているのです。

完全オリジナルのアイデアを出したいという気持ちは大切ですが、すでに類似内容のアイデアが世の中には出ているのが現状です。

成功している会社がやっていることが自分の業界にどうあてはめられているかどうかアンテナをはることが大切です。

「つまり○○です!」と一言で表現できる素晴らしいアイデアを見つけるために、成功している仕組みを積極的に取り入れて、新規事業アイデアを出すコツを掴みましょう!


異業種で成功しているところから新規事業のアイディアを得よう!

同じ業種のライバルからではなく、異業種で成功をしている会社から思わぬアイデアが得られることがあります。

異業種からアイデアを取り入れた成功例【導入編】

街に出歩くと必ず見かける時間貸しの駐車場「タイムズ」を手掛けるパーク24はもともと不動産業ではありませんでした。現社長のお父さんが興したパーク24の前身の株式会社ニシカワ商会のビジネスは、駐車禁止表示看板の販売事業です。

現社長の西川光一氏が時間貸し駐車場ビジネスやカーシェアリングサービスで経営のお手本としているのも、不動産業やレンタカーサービスではありません。

西川社長がお手本としているのはコンビニです。

コンビニが世の中に登場する前は、営業時間が朝の10時過ぎから夜の7時くらいまでしかないスーパーしか有りませんでした。

夜中に欲しいものがあっても手に入らないのが当たり前の時代、駐車場も同じで月極ではない時間貸しの駐車場は駅前や繁華街にしかありませんでした。

当然電車がなくなる時間や、商店街の閉まる時間には駐車場の管理者もいなくなり、車を停めることはできません。

一言で言うと「駐車場のコンビニ」です。

この発想から「タイムズ」のビジネスモデルは確立し、さらにパーク24の新しいビジネスも展開するのです。コンビニはレジでPOS(販売時点情報管理システム)を導入しています。

パーク24でもPOSシステムのようにオンラインで全ての駐車場が管理できるシステムを導入しました。

異業種からアイデアを取り入れた成功例【活用編】

さらに、コンビニでは店員がレジで客の年齢層とか性別を入力できることもお手本にし、駐車場利用者を会員組織化して、客層に合わせた広告宣伝などを行っています。

パーク24の成功は、頭のなかから完全オリジナルのアイディアを出そうとしなかったことです。既に成功しているコンビニをモデルにしてその仕組とアイディアを異業種である駐車場ビジネスに持ち込んだことが成功の要因です。

どこかにあるビジネスを真似するのは決して恥ずかしいことではありません。

自分の得意な領域に取り込むときに必ず他社が真似できない

  • オリジナリティ
  • 強み

が出てくるからです。

新規事業では「アイディアは素人が出し事業化はプロがやる」というパターンが成功する

新規事業は慣れてしまった人より素人のほうがうまくいきやすい、というのも新規ビジネスで成功するときのパターンです。

何故ならその業界を知らない素人は、よりお客様に近いお客様目線を持っているからです。

その道何十年の人が古い頭で無理に新規事業を発想しようとしても、「こんな考え方は業界で通用しない」という固定観念が邪魔してしまってうまくアイディアが広がらないためです。

パーク24でも、アイディアは不動産業者からは出て来ませんでした。

業界の素人の方が「駐車場のコンビニって便利だよな」という発想がすっと出てくるのです。「自分だったら利用したい、」いうお客様に近い目線で考えることができるため、そこから新しいアイディアもどんどん広がってきます。

アイディア段階でプロの意見を入れ過ぎると発想が硬直化してしまうので、プロの意見は実現可能性を精緻に検討するなどの段階で取り入れるようにしたほうが良いでしょう。

そして、事業化にあたっては積極的にプロの意見やノウハウを導入して、素人の思いつきで終わらないようにすることも肝心です。

素人が新規事業アイデアを発想する時に使える実践フレームワーク3選

素人がアイディアを発想するときに使える便利なフレームワークを幾つかご紹介しましょう。

フレームワークその1 制約条件法

それがなかった場合どうするのかという視点で考える発想方法

アイスクリーム屋さんの場合

アイスクリーム屋で

  • 店舗・移動販売が使えない
  • 店舗で売れません

という制約を積極的に活用して発想をする。

⇒材料とレシピを販売するという通販形式を採用し、お客様に作ってもらう・作ることを楽しみながらオリジナルのアイスを作る。毎月違うフレーバーを届けることでリピート化につなげる。

QBハウスの場合

お客の時間的制約を解決したQBハウスは

  • 髪の毛は必ず伸びるが忙しくて散髪屋に行く時間がない
  • 休日営業や営業時間延長ではなく、昼間のサラリーマンの時間的制約を積極活用する

⇒平日昼間に10分の空き時間で済む散髪スタイルを確立した。

フレームワークその2 異業種発想法

ある業界で成功したモデルを、別の業界に持ってくることで新たなビジネスを始める発想方法

タイムズの場合

タイムズ24が典型的な成功例。「駐車場のコンビニ」という一言で言い表せる発想が決め手となる。

⇒POSと同じ駐車場情報の集中管理や会員制組織による新規ビジネス展開化

ラーメン博物館の場合

ラーメンの博物館という発想で作ったその名の通りの「ラーメンの博物館」やラーメン博物館を手本にしたカレーミュージアム

⇒博物館を見物してもらうだけのものから、飲食に拡大化

フレームワークその3 業態シナジー法

既存のビジネスを組み合わせることによって、新たな顧客を生み出す発想方法

BOOKOFFの場合

衰退気味の中古書籍販売+中古CD+中古ゲーム+中古家電と進化するBOOKOFF

⇒中古販売のノウハウを異業種に拡大化

まんが喫茶の場合

喫茶店の中の付加サービスに過ぎなかった漫画を何万冊と用意して、貸本屋+喫茶店というまんが喫茶という領域を確立

⇒それぞれ収益性の低かった「貸本」「喫茶店」を組み合わせることで時間単位の課金ができる長時間の滞在型サービスを確立

まとめ

以上、成功する新規事業の発想方法について検討してきました。

ここで紹介した例からも分かるように、アイディアは0から作り出すことに固執する必要はありませんし、儲からない業界もアイディア一つで儲かるようになります。

また、いきなり大手企業と張り合う必要もなく、自分がビジネスを展開している地域のライバルに勝つことを目標にしましょう。

タウンページを参照するなどして競合の状況を確認し、そのライバルと差別化するほんのちょっとの工夫を施した新規事業を展開すれば、それがあなたのビジネスだけの強みとなるのです。

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