セグメンテーションを作る4つの方法と注意すべき2つの事

商品開発や市場を開拓するときにまず何から手とつければいいのか…。

と悩んだ事はありませんか。 どれだけいい商品やサービスがあっても、市場やニーズとマッチしていなければ売れません。

そこで必要になるのが「セグメンテーション」です。

「セグメーテーション」という言葉をを初めて聞いた人でもご安心ください。

私と一緒に一からセグメンテーションを理解し、活用・実践できるようになりましょう!

セグメンテーションとは?

セグメンテーションとは

ずばり「市場をニーズ・行動様式等によりグループ分けする事」です。

市場はたくさんあり、色々なタイプの人がいます。

セグメンテーションとは、その中にいる不特定多数の顧客を同質の属性をもつグループに細分化し、参入する市場を決定すると同時に、自社の活動の領域を決めることです。

市場を細分化しグループ分けすることにより、自分の商品やサービスに最も適した市場やターゲットを見つけることができます。

またセグメンテーションをすることにより、ライバルに対して優位性を築く事ができます。

セグメンテーションの必要性とは

セグメンテーションでターゲットを絞ることにより、効果的に商品やサービスを販売することができます。

ターゲットのいない市場や顧客層では、どれだけいい商品でも売れません。あらかじめ興味のありそうな市場や顧客層をセグメンテーションをしておけば、無駄な時間や無駄な費用がかかりません。

セグメンテーションでターゲットを絞り込みましょう。 

セグメンテーションを作る4つの方法

セグメンテーションを作るには一般的に下記の4つの方法があります。

その1 エリアでセグメントしよう!

エリア・地域でセグメントしてみましょう。

  • 47都道府県
  • 市区町村
  • 東日本、西日本
  • 温暖地域、寒冷地域
  • 太平洋側、日本海側
  • 海沿い、山沿い
  • 地方単位(関東地方、関西地方など)
  • 国単位

などで分けましょう。

地域には地域の特性・習慣の違いがあるので、地域ごとの価値観を見出す事が重要です。

その2 人口でセグメントしよう!

人口統計分布でセグメントしてみましょう。

  • 年齢
  • 性別
  • 家族構成
  • 世代
  • 職業
  • 国籍

などで分けましょう。

現在では個々の価値化やインターネットの普及により個々の生活スタイルが多様化しているので、表面的なセグメント作業にならないように注意が必要です。

その3 心理的傾向でセグメントしよう!

心理的傾向でセグメントしてみましょう。

  • 性格
  • 個人的好み
  • 価値観
  • ライフスタイル

などで分けましょう。

  • 内向的・社交的
  • 辛い物が好き・甘いものが好き
  • 国産が好き・外国製品
  • 派手好き・地味好き 

など、業種に合わせて様々な基準でセグメントしましょう。

その4 行動でセグメントしよう!

行動でセグメントしてみましょう。

  • 購買履歴(今までに何回、いくらの物を購入しているかなど)
  • 購買方法(電話、訪問、インターネット注文など)
  • 購買態度(何曜日、何時、購入傾向など)

などで分けましょう。

現在はインターネットが普及しているので、行動測定・集計が簡単にできるようになっています。顧客管理システムを活用して、情報を分析しましょう。

セグメンテーションの成功事例

セグメンテーションの成功事例

実際の企業の成功事例をご紹介したいと思います。

事例1 ユニクロの場合

誰もが知っていて、多くの人が利用をしたことがあるユニクロではあえて

  • 性別問わない
  • 年齢問わない
  • 幅広く好まれる

を対象とすることで成功しました。

通常衣料品業界では「○才代の女性」などの細かいターゲットを設定し、絞り込んで商品を開発します。

しかし、絞り込みはせず商品デザインをベーシックなものに絞り込み、幅広い年齢層の方に受け入れられることにより、今のユニクロを成り立たせています。

ターゲットを絞るのではなく、あえて全世代に受け入れられるベーシックな商品で人気を得ることに成功しています。

事例2 軽量・薄型ノートパソコンの場合

パソコンが普及し始めた頃、大きなモニタと大きな本体のパソコンが主流でした。

しかし外でもパソコン処理がしたいと思っているというサラリーマンを主流としたセグメンテーションに応えて開発されたのが、軽量・薄型のノートパソコンです。

  • 持ち運びが可能な重さ
  • バッテリーが長時間もつ
  • 衝撃に強い

など法人や営業マンに対象を絞って、ノートパソコンを開発した事で成功しています。

セグメンテーションを行う上で注意すべき2つの事

注意点1 思い込みによるセグメンテーションはやめよう

  • 女性だから美容に興味があるだろう
  • 高齢者だから健康に興味があるだろう

などの「◯◯だから◯◯」のような思い込みだけでのセグメンテーションはやめましょう。根拠のないセグメンテーションは意味がありません。

注意点2 到達手段があるセグメンテーション分けをしよう

セグメンテーションを終えて、実際にターゲットに接触をしようと思ったときに、

「どこに市場があるかわからない」
「どこに広告を出していいかわからない」

とターゲットにメッセージが届かない事がないように、セグメンテーションをしながらターゲットへ接触できる方法を検討しましょう。

まとめ

セグメンテーションの意味や必要性はおわかり頂けましたでしょうか。

セグメンテーションは時代やライフスタイルにより、時代とともに変化をしますが、マーケティングをする際にはいつの時代も必要な作業となります。

皆様のすばらしい商品をより多くのお客様に知ってもらえるように、しっかりとしたセグメンテーションを行い、お客様に情報をお届けしてください。

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます。