成功するための社長業とは?9つのやるべき事と2つの注意点
「社長業」と聞いて何を思い浮かべますか?
- 会社経営を安定させる
- 売上を確保する
- 社員教育をする
- 給料を払う
- 社員の生活を守る
など様々なイメージが思い浮かびます。
現在数多くの会社があり、その会社ごとに社長がいます。どの会社の社長も会社のために一生懸命頑張っていますが、成功してる社長とそうでない社長がいます。
その違いとは何なのでしょうか。そして成功するために必要な社長業とはどのようなものでしょうか。
社長業とは
社長業とは人それぞれ考えがあるかと思いますが、
「社長にしかできない仕事、誰にも変わってもらえない仕事」
ではないでしょうか。
社員でもできる仕事や秘書にできる仕事は社長の仕事ではありません。
社長業を学ぶ前にやるべきこと
現在の仕事を分解して不要な仕事を洗い出そう
まずは現状の仕事を分解して、不要な仕事は担当者に振り分ける作業をしましょう。
「本当に社長がするべき仕事か?」と今一度問いかけてください。
タスク分解するためのステップ1 一日の仕事を洗い出そう
自分の一日の仕事を思い出してください。特に最近一番忙しかった日を思い出してください。
その忙しかった一日に行った仕事を書き出してください。
一日の仕事書き出しのコツ
1つの付箋に書き出す仕事は30分以下の仕事を書き出す。
付箋には所要時間を記入してください。
※一日の仕事タスクの例
ブログ記事作成 30分
郵便物チェック 10分
各部門日報チェック 15分
メールチェック、返信 30分
各部門数字チェック 15分
タスク分解するためのステップ2 一週間の仕事を洗い出そう
曜日で定例で行う仕事を書き出してください。
一週間の仕事書き出しのコツ
紙に勤務時間と曜日を書き出して、その用紙に付箋で書き出す。
1つの付箋に書き出す仕事は30分以下の仕事を書き出す。
※一週間の仕事タスクの例
月曜日 9時から 朝礼 30分
火曜日 12時から 部門長ランチミーティング 30分
金曜日 16時から 口座残高チェック 20分
タスク分解するためのステップ3 一ヶ月の仕事を洗い出そう
月次固有の仕事を書き出してください。
一ヶ月の仕事書き出しのコツ
月初から月末までの仕事を書き出す。
1枚の付箋に1つの仕事を書き出す。
※一ヶ月の仕事タスクの例
取締役会
月次定例会議
試算表チェック
資金繰り確認
タスク分解するためのステップ4 一年の仕事を洗い出そう
新年度の開始月から12ヶ月の仕事を書き出してください。
一年の仕事書き出しのコツ
1つの付箋に年次で行う仕事を1つ書き出す。
※一年の仕事タスクの例
決算
株主総会
新卒採用
事業計画
ボーナス算定
社員旅行
タスク分解するためのステップ5 付箋を振り分けよう
今までの付箋を
- 思考系(経営者の仕事)
- 作業系(経営者の仕事でないもの)
上記に振り分けてください。
思考系とは
経営的判断など頭を使った仕事、知的作業のこと。
作業系とは
書類作成、帳簿作成などルーチンワークや実務作業で頭を使わないで対応できる仕事のこと。
タスク分解するためのステップ6 作業系のタスクを引き継ごう
作業系(経営者の仕事でないもの)に振り分けた付箋を社内スタッフに引き継ぎましょう。社内スタッフがいない場合は外注に発注しても構いません。
自ら銀行をまわり記帳作業をしてはいませんか?自ら請求書を作成して郵送作業をしていませんか?
上記は確かに業務上大切な仕事ではありますが、作業系の仕事は今すぐ担当者を決めて振り分けてください。記帳や請求書発行も外注する事もできます。
何でも自分でやろうとすると時間は限られるので必ず限界がやってきます。
振り分けた付箋の合計時間を出してみてください。この合計時間が不要な時間であり、これから手に入る自由な時間となります。
タスク分解するためのステップ7 手元に残ったタスクを整理しよう
今手元に残っている付箋が今の自分に必要なタスクとなります。一日、一週間、一ヶ月、一年で必要な仕事です。
今一度手元に残った付箋を確認して、本当に自分がやらなければいけない仕事かを問いかけてください。
こちらをタスク管理する事により仕事の漏れがなく、効率的に仕事をすることができるようになります。
手元に残った付箋を整理してタスク管理をしていきましょう。
成功する社長業の9つのやるべきこと
旗を立てる!
夢しか語らない社長はビジョンを語っているのではなく、単に妄想をふくらませているに過ぎません。社員がこうした社長の妄想に付き合って会社を盛り立てていくということなど期待できるはずもないでしょう。
「旗を立てる」というのは、過去から積み上げられたノルマを提示するのでもなく、夢物語に社員を付き合わせることでもありません。
「旗」というのは先の見えない航海に必要な目印です。社長は自分だけまっさきに暗い航海を泳ぐための方向性を発見して、目標の無人島に遠くからやってくる社員たちのために「旗」を立てるわけです。
その旗は無謀な夢物語の目標物ではありません。社長が頭のなかで全責任をもって独力で航海を終わらせ、後に続く社員のために目印として立てたものです。
実現可能なビジョンについて身を持って示すこと、これこそ新時代に求められる経営者のリーダーシップなのです。
目標値を決める!
- 売上(全体、部門ごと)
- 粗利額(全体、部門ごと)
- 新規顧客数
- 顧客リピート率
- 平均単価
- 訪問回数
など年間の目標の数字を決めるのは社長の仕事です。
目標数字を伝え、あとは社員に達成するための方法や計画を作成させてください。
この目標値の決定も戦略立案と同じく重要な事なので、計画合宿のような集中できる環境で考えてください。
また目標数値は高すぎても低すぎてもいけません。根拠のない数字ではなく、社員に根拠が説明できる目標数値を掲げてください。
根拠のある数字であるなら高い目標でも社員は具体化する事ができ、達成するための戦術を考えられます。
数字をチェックする!
考えた戦略や目標数字の状況をチェックするのは社長の仕事です。
定期的に幹部や社員に数字を報告させてください。社長は数字のチェックだけで大丈夫です。数字で報告して数字をチェックすることで、報告会の時間も短くなり、資料を用意する手間もありません。
また報告会は幹部全員を出席させて、他の部署の状況や会社全体の状況を把握できるようにしてください。
自分の部門だけを見るのではなく、幹部も社員も全体の数値を把握しながら業務ができる状況にしてください。
集客の仕組化をする!
立てた戦略や目標数値を達成するための集客方法を考えるのは社長の仕事です。
見込み客を集めるために
- LP、web制作
- 広告費用
- 広告媒体
- 紙媒体(チラシ、ダイレクトメール、FAXDMなど)
- メルマガ
- ステップメール
など計測をしながら効果のある集客方法を構築して、自動化してください。
LPやwebは一度作ったら終わりではありません。テストを繰り返し数値のよりよいサイトで集客をしましょう。サイトは作ったら終わりではなく、育てるものです。
資金繰りをする!
会社の資金繰りは社長の仕事です。
社長にとって資金繰りは利益を獲得するよりも重要なことです。なぜなら、赤字が続いても会社は続けることができますが、資金繰りが行き詰ると会社はつぶれてしまうからです。
経営が悪化した企業で保有資金の額が報じられるのはこのためです。
仮に資金に余裕がある会社であっても、事業拡張のために設備投資や資金運用をしていますし、本業が好調であればあるほど運転資金が増えていきます。ほとんどの会社では資金繰り表等により資金を管理する必要があります。
資金繰りは幹部や社員にはできません。会社の売上や粗利額などは社員全員が把握するべき数字ですが、資金繰りの数値は社長が管理しなくてはいけません。
人脈を作る!
1日3時間勤務となると、午前中に仕事を終えて午後の時間が空きます。その時間を利用して人と会い、人脈を広げるのは社長の仕事です。
新しい人と出会うと新しい刺激を受けて、新しい発想が生まれます。
なるべく同業の経営者ではなく異業種の方と交流を多く持つと、更に新しい刺激を受ける機会が多くなります。人との出会いは会社の財産に直結します。
「面倒だから」「苦手だから」と片付けることなく、たくさんの人と会いましょう。
マーケティングを極める!
マーケティング戦略については社長自ら行ってください。苦手だから、得意な社員がいるからといって人に任せないでください。
社員に任せた場合、マーケティングを極めた社員が将来自分のライバルとなる可能性があります。
一から勉強すると時間もかかりますので、成功しているパターンを参考にすると成功への近道となります。
ゼロから始めようとせず、成功パターンをまねてください。
社員をチェックする!
監視しているみたいで嫌だなと思うかもしれませんが、社員はチェックをしないと気が緩んでしまいます。
あまり厳しくするのも逆効果になるかもしれませんが、お金をもらって仕事をしている以上はプロとしての仕事を求めましょう。
社員は友達ではありません。同じ目標を持ち、達成するために協力してくれる大切な存在ではありますが、定期的にチェックをしていきまししょう。
社員もチェックされることできちんと仕事をするようになります。
幹部を育成する!
社員の人数が増えても、信頼できる幹部がいれば社長の負担は大きくなりません。
幹部が教育、管理をしっかり行い、社長は幹部からの報告を受けるだけで済むからです。
幹部がいなければ社長自ら社員の数字や勤務態度をチェックしなくてはいけませんが、そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りません。
社長の分身となる幹部を育成することで、報告のチェックをするだけで済む体制が整います。
社長の仕事の2つの注意
注意点1 作業をしない
• 現場作業
• 事務作業
• 銀行業務
などの作業はしないでください。社長のコスト・時間を考えたうえで行動をしてください。
- 現場作業をすると…
社長が現場に入ると、一日の多くの時間が現場仕事に使われ本来の仕事ができなくなります。また社長と社員が同じ視線になってしまい、会社の成長が止まってしまいます。 - 事務作業をすると…
申請書類や各申込など社長が担当していると、社長が忙しくなってしまうと動きが止まってしまいます。申請や契約は遅れれば遅れるほど、ビジネスチャンスを逃す原因となります。 - 銀行業務をすると…
記帳や会計入力は社内スタッフまたは外注にまかせて、社長は数字をチェックすれば問題ありません。銀行印や実印などの印鑑は社長が管理すれば安全性も確保できます。
注意点2 社長の変わりはいない
入社した社員が退職をするというのはどこの会社でもよくあることです。
しかし嫌になったから社長を辞めたいと思っても、簡単にはできません。また明日から代わりに社長をやってほしいと頼まれても、多くの人は躊躇してしまうことでしょう。
社長はあなたしかいません。だからこそ社長の仕事に集中するために、社長の仕事以外の仕事は仕組化、自動化をしなくてはいけません。
なんでも知りたい、把握したいと思う気持ちもわかりますが、それではいくら時間があっても足りません。
「自分の変わりはいない」という事を再度肝に銘じてください。
まとめ
「社長業=社長にしかできない仕事」です。
今はまだ社長にしかできない仕事だけに集中できている社長が少ないかと思いますので、まずは今自分が抱えている仕事を洗い出して振り分けをしてください。
そして新たに空いた時間で社長業に集中をしてください。社長が社長業に集中できる環境は待っているだけでは完成しません。
自ら行動して成功への道を歩んでください!