20年無借金経営の私が伝える社長の心得シリーズ【第1弾】
会社を経営する人の多くはたくさんの悩みを抱えています。
社長は孤独と言いますが、まさにそれを感じながら日々仕事をしている社長が多いのではないでしょうか。
社長とは何をするべきなのでしょうか?
社長とはどんな考えを持つべきなのでしょうか?
長く会社を経営してきた私から社長の心得をご案内したいと思います。
社長の心得その1 「社員はドロボー」
日本人は性善説を元に考えていますので、この言葉に嫌な印象を受ける人も多いでしょう。
社長と社員は考えていることが違います。
社長は「会社のため」を常に考えています。
- 今の会社が倒産せず、続いていくこと
- 会社に十分な利益をもたらすこと
などを常に考えています。そして社長を経験していると、会社が倒産しても他の会社で働くことが難しくなります。
しかし社員はどうでしょうか。
社員は会社が倒産しても他の会社に就職すれば問題ありません。会社の利益よりも自分の給与やお小遣いの額が気になっています。
そして会社が赤字でも給与が出れば全く問題ないと考えています。
実際自分が働いている会社の利益を知らないという社員も多くいるのではないでしょうか。
社員は「どうせ同じ給料ならいかに楽して仕事をするか…。」という発想になりやすい部分があります。
それは社長と社員は頭の構造が違うからです。
社長は会社の利益が第一
社員は自分の事が第一
だからです。
社員はドロボーとは物理的な事ではなく、本来働かなければいけない時間に働いていないという時間的・心理的な事です。
こうしている今も喫茶店や漫画喫茶で時間をつぶしている社員がいるのではないでしょうか。
社長は社員を動かす仕組みや管理体制を作らなければいけません。体制が整っていないと、社員は無駄な仕事や無駄な時間を過ごすだけです。
ドロボーさせないために、例えば
- パソコンの画面が見えるレイアウトにする
- 壁をはガラスにする
などの仕組みを考えてみてください。
社長の心得その2 「過去と他人は変えられない」
- 社員が優秀じゃないから…
- 俺がやったらもっと稼げる…
なんて言っていませんか?
まず中小企業には優秀な人材が入ってくる可能性はとても低いです。なぜなら、優秀な人材は大手や外資系の企業に入社してしまうからです。
社員のせいにするのではなく、まず自分の事に置き換えて考えてみましょう。
まず自分を変えて社員を変えるしかありません。
過去と他人は変えられません。変えられるのは未来と自分自身だけです。
現状に不満があるのは、過去のあなた自身の意思決定の積み重ねの結果なのです。
このまま人のせいにしたままにせず、未来は変えられるので明日から何を変えるかを考えてください。
「いつまでに誰が何をする」と決めれば、あとは実行するだけです。
自分に今の責任があると思って行動をしてください。
未来はすぐに変えることができますので、明るい気持ちを持ってください。
社員や周りの環境のせいにしないで、未来と自分を変えることに集中してください。
仕事だけでなくプライベートでも同じ考えを持ってください。自分が率先して変わると周りも自然と変わってきます。
社長の心得その3 「非常識が非常識な成果を生み出す」
様々な経験をもとに社長業をしているかと思います。そして常識的な知識を学び社長業をしているかと思います。
少し疑ってみると違う景色が見えることがありますが、それを常識が邪魔することがあります。
アスクルやAmazonなど、不況な業界で勝ち抜いていますが
- 物流システム
- 明日届く
- ワンクリック
- ネット注文
- ダウンロード
など常識に捉われないアイデアで成功することができました。
当初は非常識な考えと思われていたことですが、お客様目線からするとどれもありがたいサービスであることがわかります。
自由な発想を生むためには非常識な考えが重要です。
本屋さんは売れ筋の本を置く事が常識ですが、店長が気に入った本や分野しか取り扱わない真逆の発想で成功している本屋さんがあります。
QBハウスは駅の中に店舗を出店しています。それまで床屋さんの常識だった技術という軸から、時間という非常識な軸へ変えました。
- 駅の中にお店を出す
- 指名ができない
- シャンプーがない
- お釣りに対応しない
など非常識なアイデアではありますが、大きく成功をしています。
これからも自社のサービスや商品を決定していくかと思いますが、
- 常識的な事がお客様のベネフィットになっているか?
- 情熱を感じているか?
- 明るい未来を描けているか?
を考えてください。
周りから非常識だと言われても、自分が正しいと思うことを貫く事が社長の幸せにつながります。
今やっていることが正しいのか?再度自分に問いかけてください。
まとめ
社長の心得シリーズ第1弾はどうでしょうか。
いきなり「社員はドロボー」という衝撃的な言葉から始まったので、驚いた人もいるかと思います。
私たち社長は常に決定と決断をしなくてはいけません。そして社員に行動をさせないといけません。
そのために社長としての心得を持っていなくてはいけません。
会社の方針が違うように、社長それぞれの考えや方針があるかと思います。
これから紹介する社長の心得の中から、自分自身の社長像に合った心得を見つけて頂ければとても嬉しいです。