今だからこそ紙でグラフ化!五感に残る手書きグラフとは?
今まで一度は誰もが作ったことがあるグラフ。
グラフには小学生時代に学んだ簡単なグラフから 、パソコンで作成する複雑なグラフまで様々な種類があります。
また折れ線グラフや棒グラフなどたくさんのグラフの種類があります。
しかし何より今おすすめするのは「手書きでグラフを作成する」という事です。
ネットが普及し、誰もがパソコンや携帯を持っています。グラフもデジタル化して管理をしている会社も多い事と思いますが、そんな時代だからこそアナログでグラフを作ることをおすすめします。
何故時代に逆行して手書きでのグラフ化をおすすめするかと言いますと…
Contents
手書きでのグラフ化のメリットとは?
何故このデジタル時代に手書きをすすめるのか?
デジタルのほうが見た目もキレイですし、共有してしまえば外からでも最新のグラフがチェックすることができます。
しかしグラフ化をした目的は何でしょうか?見た目がキレイなグラフを作っても、分析ができていなければ意味がありません。
またデジタルで共有しても誰も見ないようになったら意味がありません。
手書きのメリット いつでも数字に向き合う
手書きをするということは毎日数字を計測して、後からチェックするのではなく毎日チェックができます。
会社であれば事務所の壁にグラフを設置しておき、社員全員で情報を共有します。
デジタルの場合はパソコンを立ち上げて、ログインして等の作業が必要となりますが、壁に掲示した場合はいつでも数字に向き合う環境となります。
目に見えるところに掲示されていれば、嫌でも数字を見なくてはいけない状況になります。
毎日数字とにらめっこができる状況を会社全体で共有することができます。
手書きのメリット 五感で残る
デジタルのグラフは見た目がキレイに仕上がります。手書きのグラフは時に線が曲がったり、間違えた数字を記入してしまい、黒く塗りつぶされる場所もあるかもしれません。
見た目はキレイではないかもしれませんが、手書きのグラフは少しの変化も見逃しません。
例えばグラフが横ばいになってきた場合は、デジタルのグラフよりも手書きのグラフのほうが早く気が付きやすいです。
横ばいに気が付いたらすぐに改善をして変更を与えることができます。
手書きグラフにはこのようなメリットがあります。
しかし手書きグラフにもデメリットはあります。
手書きでのグラフ化のデメリットとは?
手書きのデメリット 作成に時間がかかる
デジタルでグラフを作る場合、リストがあればすぐにグラフ化することができます。
レイアウトや目盛り等もパソコンが考えてくれるので、ボタンを何個かクリックすれば見栄えの良いグラフを作ることができます。
しかし手書きのグラフは大幅な変更があった場合、修正に時間がかかります。
最悪は作り直し…、なんてこともあるかもしれません。
手書きのデメリット 数字と向きあうのでストレスがたまる
常に数字が目に入る状況なので、いつでも数字と向き合わなくてはいけません。数字からなかなか逃げられない状況です。
数字と向き合うという事は想像以上に人にストレスを与えます。
しかし数字と戦うことは会社としてもとても重要なことです。数字と戦わずして会社の成長はありません。
手書きグラフの種類
値の量を比較するとき 棒グラフ
棒グラフは、人口の推移やアンケートの集計結果など、さまざまな統計において利用されるもっともポピュラーなグラフの1つです。
棒グラフの特徴として、比較的簡単に作図できること、それぞれでのデータの推移や比較、順位などをわかりやすく表現できることなどが挙げられます。
棒グラフでは、時系列データを表示する場合には棒を縦に並べた「縦棒グラフ」を用い、データを降順や昇順で表示する場合には横に並べた「横棒グラフ」を用いるのが一般的となっています。
引用元 http://www.weblio.jp/content/%E6%A3%92%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95
時間の経過と数量をみるとき 折れ線グラフ
時間の経過に伴って,数量がどのように変化するかを表したグラフが折れ線グラフです。
一般に折れ線グラフでは,横軸に時間的経過,縦軸に変化する数量を記入して,各時間に相当する数量の大きさを点で表して,それを直線で結んで変化の様子を表します。
また,直線の傾きが急なときは,変化の様子は大きく,傾きが緩やかなときは,変化の様子が少ないことを示しています。
引用 https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/04/page4_09.html
KPIを手書きグラフ化にしてみよう!
KPIとは
KPIとは「key performance indicator 」の略です。
企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標のことをいいます。
目的を達成するための過程をクリアできているかを計測する指標のことで、その過程をクリア出来ているかどうかを数値で計測するのが「KPI」です。
この数字を伸ばせばいい!という数字を管理することです。
事例:毎月100件お客様訪問
1カ月で100件ということは、勤務日数が20日の場合は1日5件訪問しなくてはいけません。
一目見て毎日5件が積み重なっているか手書きグラフで管理してください。
これをグラフ化することで、日々の進捗が確認できます。遅れていたらアドバイスをしたり、また本人も状況が把握できます。
月末に集計すると、月末に「達成できなかった」ことに気が付きます。それではグラフをつけている意味がありません。
事例:1人あたりの粗利益額
毎月の1人あたりの粗利益額を設定して手書きグラフで管理をしましょう。
目標の粗利益額が毎月150万円の場合、勤務日数が20日の場合は1日75,000円粗利益を出さなくてはいけません。
粗利益額を毎日管理していれば、決算時期に目標が達成できていないと慌ててしまうこともありません。
達成できていない事だけでなく、途中経過をチェックできるKPIを設定し、グラフ化することにより最後に慌てることはありません。
毎日、毎週遅れを修正できるので対策がとれます。個人で対応できないものも、情報が共有されているので他の社員からのアドバイや協力をしあいながら、全体で成長をすることができます。
KPIをグラフ化することにより、
- 現状を常に把握
- 原因を見つける
- 作業を分解する
- 対策を取る
などができます。
手書きグラフ化作成のおすすめグッズ
その1 プロジェクトペーパー
引用元 https://www.amazon.co.jp/dp/B004NR3EOA
目盛りがついているので初心者でもグラフが作成しやすいです。
しかしA3サイズなので持ち運びが大変です。グラフを持ち運ぶことがある場合は、下記をおすすめします。
引用元 https://www.amazon.co.jp/dp/B0151E3UOW
こちはらサイズはA4ですが、開くとA3となりますため使いやすく持ち運びでグラフが破れたりしません。
この持ち運びサイズを使用すると、いつでも自分の数字と向き合うことができます。
その2 ジェットストリームボールペン(1.0)
引用元 http://item.rakuten.co.jp/kami-bungu/uni027/
こちらのボールペンはペンの滑りが良く、また少し太いので線がはっきり書けます。掲示などする場合も少し遠く離れた場所からでもグラフがよく見えます。
手書きグラフ化の注意点
目的を忘れない
グラフを作った目的は数字と日々向き合うためです。
慣れれば簡単ですが、ペンと定規を使い、紙にグラフを作るというのは時間がかかります。
- 線がきれいに引けた
- 色の組み合わせがきれいにできた
など段々違うところにポイントがいって、グラフの枠が完成したら達成感に包まれてしまいます。
しかしそこでペンを置かないでください。枠を作るのはあくまでも準備段階です。
ここに、数字や折れ線を入れて初めてグラフとして使用できるようになります。
手書きグラフはあまり凝り過ぎず、目的を忘れないように運用しましょう。
3日坊主にならないように
どんな仕事も毎日続けるという事は非常に難しいことをすでにご存知かと思います。
特に見たくない現実を突きつけられる数字のチェックは、どんどん後回しになり、明日まとめてやろう、1週間まとめてやろう、が続くと大変なことになります。
まずは3日続けてください。そして、1カ月、半年、1年と定着をさせてください。
定着させるには定期的に社内レビューの日を入れてみましょう。数字を社員の前で発表する機会があれば、さぼることはできません。
また上司も遅れている社員を見つけたらチェックしてすぐに更新するような指導体制も必要です。
誰もが仕事の遅れやミスを公開するのは恥ずかしいことなのです。
グラフ化することにより、さぼっている社員が一目でわかりますので上司もチェックが簡単にできます。
まとめ
グラフを作る上ではデジタルでもアナログでも大きく変わりはありませんが、経験上アナログのほうが目標に近づけることが多いようです。
オシャレな事務所の場合はパソコンでグラフを作成し、デジタルで完結したいというのもありだと思いますが、そんな時代だからこそ手書きのグラフは際立ちます。
そして現に私の周りでは、手書きのグラフを使用している会社は数多く結果を残しています。
一度手書きのグラフを作成してみてください。
例えば個人の体重管理などはすぐに作成できるかと思います。体重は少しの増減が気になります。
手書きのグラフはその少しの増減をダイレクトに伝えてくれます。