不労所得とは?不労所得5つの注意点とメリットとデメリット
今まで「不労所得があったら楽そうでいいよね。」と聞いたことがあるのではないでしょうか?
その時に、「確かに、楽にお金が手に入るのは良いな」思う反面、「働かないでお金を得るなんて非常識だ」と言う気持ちも起きたかもしれません。
でも、「不労所得とは一体、何なのか?」が分かっていない状態では、「不労所得の是非」も判断つかなかったのではないでしょうか?
- そもそも不労所得ってなんだろう
- どんな種類があって、自分にはどんなものがあっているか?それともやるべきではないのか?
と言う初歩の段階の疑問を解消していただくことを目的として説明をしていきたいと思います。
不労所得とは?
不労所得とは?
「不労所得」と言う言葉は、人によって様々なイメージを持たれると思います。
言葉の通りに解釈すれば、「不労」ですので、「働かない」で「所得を得る」と言うことになります。
これは、人によっては、「そんな楽な方法があれば良いな」と思う人もいれば、「そんな虫の良い話はない」と拒絶する人もいるかもしれません。
でも、実際の不労所得とは、どんなものなのでしょうか?
昔からある不労所得の代表格とも言えるが「不動産オーナー」です。
もう少し分かりやすく言葉を変えれば、マンションやアパートの大家さんです。毎月、家賃収入が入ってくるので、不労所得と言えます。
でも、大家さんって何もしていないのでしょうか?
違いますよね。
まずは、マンションやアパートの建設をします。そして、住む人を募集して、毎月家賃を管理(集金)して、共有部分の掃除をして、時には修繕をして・・・と意外と働いています。
もちろん、それらを外部に依頼することはあるかもしれませんが、全くの不労とは言い切れません。
でも、ここで言う不労とは、「通常の時間給のように自分の労働時間の対価に対して給料をもらう」のではなく「投資した時間やお金を何倍にもする仕組みを作ることによって、労働時間が少なく、リターンが多い状況」だと言えます。
普通のサラリーマンやパートでは、8時間働けば給料はもらえますが、それほど大きな差はありません。
逆に、有休休暇以上の休んでしまえば給料は支払われません。
でも、不労所得は数時間の労働で何倍ものお金を手に入れることが出来ます。それは相手に労働を提供しているのではなく、結果を提供しているからです。
結果が良ければ、労働時間が少なくても、結果の分だけのお金を手にするのです。ちょっと体調崩したり、休んだりしても急に収入が減るということもありません。
つまり不労所得と全く働かずお金が入ってくることではないですが、少ない労働で安定的または爆発的にお金が入ってくることをいいます。
副業と不労所得の違い
ここで副業と不労所得の違いについて解説していきます。
副業とは本業を持っていて、それにプラスして別の仕事をもするということです。
本業以外の収入が増えるので、不労所得に似ているように思えるかもしれません。でも、前節で説明したように、時間給のような働きをしているうちは、不労所得ではありません。
例えば、昼間サラリーマンをしていて、夜飲食店でアルバイトをしているのはあくまで単なる副業です。
あくまで両方とも労働対価として給料が入ってきているだけです。
でもこれが昼間サラリーマンをしていて、その傍大家さんをしているのであれば、大家さんの収入の方は不労所得も得ていることになります。
もし現状サラリーマンやOLをしていて、「不労所得を目指そうかな」と思っている人でも、目的が単に収入を少し増やしたいだけならアルバイトをするなどの副業をするだけでも良いかもしれません。
しかし、将来に渡って「働かず(前節の通り厳密には少しの労働はありますが)収入を得得ることが目的」であれば、アルバイトなどではなく、しっかりと不労所得を目指した方が良いことになります。
不労所得を目指すべき人とは?
では、「不労所得を目指すべき人とは?」はどんな人なのでしょうか?
結論から言うと、強い意志をもって「不労所得はイヤ」と言う人以外は、目指しても良いのではないかと思います。
例えば会社員をしていて、今収入が安定して「現状では不労所得は必要ないかな」と思う人でも、いつ会社が倒産するか、それとも自分が病気などで働けなくなるか分かりません。
その時のためにも、収入の道をいくつか持っておくことはリスク回避にもなるからです。
ここで注意が必要なのは、会社員の場合就業規則などの社内のルールで副業が禁止されている場合があります。
マイナンバーが導入されてさらに副業がしにくくなっています。
その時に気を付けるべき点は、就業規則が禁止している副業の範囲は会社によって違うという点です。
アルバイトのように他社に雇い入れられることだけを禁止している場合もあれば、本業以外の事をすべて禁止している場合もあります。
前者であればアルバイトは無理でも大家さん業(不動産業)なら大丈夫と解釈出来ますが、後者であればそもそも不労所得を得ること自体も禁止されている場合もあります。
自分が勤めている会社の就業規則などの社内ルールをしっかりと把握しておく必要があります。
では話を戻して、それ以外に不労所得を目指すべき人はいるでしょうか?まだたくさんいます。
地方在住の方
収入を増やしたいが地方で副業が出来る先がない(もっと言えば、本業もままならないと言う場合も含めて)と言う場合です。
この場合ネットを使った不労所得であれば、地方に住んでいるデメリットを受けることがなくなります。
また年齢的にも年齢が高く再就職先が少ないなども場合も、不労所得があれば雇われなくても良いのです。
逆に若い世代で良い就職が出来なくても、不労所得で多くの所得を得るチャンスはあります。
不労所得のメリットとデメリット
不労所得のメリット
不労所得の最大のメリットは、やはり「リスク回避」です。
上記の「不労所得を目指すべき人とは」の内容と一部重複しますが、病気などで一時的に働けなくなっても収入があるという点です。
さらに収入を増やす手段として、「副業しなくても良い」と言う点もメリットです。
これも上述のように、副業は「収入は増えるが、時間給であるので収入を増やすのに限界」があります。一方、不労所得があれば副業をしなくても良くなるので、時間給の縛りがなくなります。
また不労所得は労働時間を短く収入を最大化できるので、複数の不労所得を目指すことが出来ます。
これによって、一つの不労所得がなくなっても、別の不労所得がカバーできると言うメリットを受けることが出来ます。
このように不労所得があると単に「お金が儲かる」と言うだけでなく様々なメリットがあります。
不労所得のデメリット
不労所得自体にあまりデメリットはないですが、間接的に考えられるデメリットはあります。
それは不労所得と言う言葉につられて、「楽して儲けることができる」と思って始めてみたら、
- 意外と大変だった
- 不労所得を得られるまで我慢が出来なかった
という話は多くあります。
また不動産や株式での不労所得を得ている場合は、価格の下落リスクなどがあります。
例えば土地を購入しそこにマンションを建て、不動産からの家賃収入を目的としていたのに、そこから土地が下落して毎月の返済以上の収入を得られないということもあります。
不労所得の種類
不労所得と一言で言っても、様々な種類があります。
不動産投資
不労所得の中で一番メジャーで、一番昔からあると思われるものが不動産投資です。
家賃収入が一定で入って来るので、安定した不労所得を得ることが出来ます。
しかし前提として
- 土地や建物
- マンションを所有
している必要がありますので、初心者の不労所得には向かないところがデメリットです。
株式投資
次の不労所得の種類は、株式投資です。
これも不動産投資同様に、古くからあるメジャーな不労所得の手段です。
株式投資は2種類の所得を得ることが出来ます。
その1 株式投資
まず株式投資とは、成長が見込めそうな株式会社に投資することになります。そして、投資した株式会社が利益を出せば配当を受け取ることが出来ます。
これをインカムゲインと言います。不動産の家賃収入と同様に資産を持っていることによって、得られる所得です。
その2 株式売買
もう一つが株式の売買によって得られる所得です。これをキャピタルゲインと言います。
株式は証券取引所で取引されますので、安い価格で購入し、高い価格で売却が出来ればその差額が所得になるのです。
不動産で売買によって所得が得られる場合には、キャピタルゲインとなりますが、頻繁に売買はしにくいので不労所得にはなりにくいです。
株式投資の不労所得の方法としては、2種類あります。
- 「長期に保有して、インカムゲインを得ること」
- 「短期に売買を繰り返して、キャピタルゲインを得ること」
です。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
インカムゲインを目指す
株式の長期保有が前提になるので、途中でやるべきことが少なく不労状態に近いというメリットがあります。
一方、その投資した会社が配当を出すほどの利益を出さないとインカムゲインがないというデメリットもあります。長期的な視野での会社の目利きが重要になります。
キャピタルゲインを目指す
デイトレードと呼ばれ短期に売買を繰り返すことによって所得を得ることが多いために、頻繁に株式市場をチェックする必要があります。
時給制ではないので不労所得と言えますが、作業量としては多くなります。
ネットビジネス
不動産投資や株式投資はかなり昔からある不労所得手段ですが、ここ数年インターネットを活用した不労所得も増えてきました。
ネットビジネスと言っても、様々な種類があります。
例えば店舗で物販をしていた方が、ネットで通販を始めるというのもネットビジネスです。
でもこれは販路を広げただけで、店舗販売と同様な作業があるので不労所得にはなりにくいです。
ここではネットを使った不労所得の方法を説明します。
情報商材などの販売がその一つです。自分の知っている知識や経験を情報(マニュアルや動画など)にまとめたものを、インターネットを通じて販売することです。
一対一で相談やコンサルティングをしていては限界がありますが、ネット販売することによって、一回だけ書いたものや撮影したものが、長期に渡り多数売れていくので不労所得になる可能性があります。
テーマによってはなかなか売れなくて、不労所得にならなかったり、手間がかかって不労所得にならなかったりするので、誰でも儲かるわけではありません。
しかし不動産や株式投資が元手がかかるのに比べて、ネットで、低費用で始められるというメリットはあります。
アフィリエイト、Youtube
上記の情報商材の販売は商品を開発しなければならないので、少しハードルが高いという方もいるかもしれません。
でもネットビジネスは、自分が商品を持っていなくても収入の道はあります。
例えばアフィリエイトです。
特定の会社の商品などを自分のブログやメルマガで紹介をして、その紹介から誰かが商品を購入したら、手数料が貰えるというものです。
アフィリエイト報酬は、数パーセント~数十パーセントと幅が広いので、一生懸命にやっている割には収入が少ないというケースも多いですが、しっかりと仕組みを作っていけば、不労所得と言えるほど収入を得ることも可能です。
また、ネットではアフィリエイト以外の収入も可能です。
アフィリエイトは、一般的に商品の紹介などで手数料収入ですが、広告収入も考えられます。
有名なところでは、Youtubeです。Youtubeは、動画の共有サイトですが、動画の再生が増える(視聴者が増える)とそれに従って、広告収入を得ることが出来ます。
Youtuberなどと呼ばれる人たちは、この広告収入を得ている人たちです。
これ以外にも、自分のホームページやブログが人気になれば、そこに広告を出したいという人は増えてくるので、これも収入になります。
しかしこれらの広告収入は、動画をアップしたりブログ記事をアップしたりする手間がかかるので、完全な不労所得とは言いにくいです。
しかし通常の会社勤めやバイトなどに比べて、家でも出来たり、仕事や家事の合間に出来るので、不労所得の足掛かりにはなりやすいのです。
場所貸し
不動産投資に近いですが、遊休不動産を活用する場合などです。
家の軒先に自動販売機を置いたり、ガチャガチャを置いたりして、そこからの収入を得ることが出来ます。
こうなると「遊休不動産がないから無理」と思いがちですが、仕組みさえ作れば、不労所得を得ることも出来ます。
例えば、親戚や近所の軒先を無料や安く借りて、自動販売機やガチャガチャを置けば良いのです。
このように不動産投資まで行くと多くの資金が必要ですが、場所貸しであれば、アイデアや仕組み次第で不労所得を得る方法がまだまだあります。
その他
不労所得としては幅が広いので、種類としてもまだまだあります。
例えば難易度は別として、作家や漫画家、歌手などは本やマンガ、CDが売れれば売れるほど、収入が入ってきます。
一つのコンテンツで
- 本
- 映画化
- アニメ化
- グッズ化
- パチンコの台への使用
- ネット配信
- カラオケ化
など不労所得が広がっていきます。
またネットワークビジネスも不労所得と呼ばれることもあります。
悪質なネットワークビジネスも多く、結局は不労所得にならないどころか、出費だけがかさんでしまうようなケースもありますので、注意は必要です。
このように不労所得を得る方法としてはたくさんありますので、自分のアイデアや仕組み次第では、不労所得は考えられます。
不労所得で気を付けるべき5つの注意点
「働かず収入を得る」と言うのは楽そうで良いですが、気を付けておかないと、「こんなはずではなかった」と言う後悔もあります。
そこで、ここでは、「不労所得で気を付けるべき注意点」を5つほど上げていきたいと思います。
注意点1 「働かず稼ぐ」ことへの気持ちの整理
不労所得と聞いて「良いな」と思う人も多い反面、意外に多いのが「働かないでお金を得るなんて・・・」と言う考え方の人です。
当然ながら「不労所得を得たくない」と考える人もおり、それは人それぞれの考え方ですので、それはここでは問題になりません。
でもここで問題なのは「不労所得を得たい」と思っているにもかかわらず、心の奥底で「何か悪い事をしているのでは・・・」と思ってしまって行動に移せない人の場合です。
つまりメンタルブロック状態(気持ちが行動のブレーキをかけてしまっている状態)だということです。
このような状態だと、前にも進めず、後ろにも進めない中途半端な状態になります。
つまり、「やはりいろいろ考えても行動すべき」と決めたり、「考えた結果不労所得への取り組みはしない」と気持ちを変えたりすることもしないままになってしまいます。
「何のために不労所得への取り組みをするのか?」を考えて、しっかりと自分の気持ちを整理しておくほうが良いのです。
気持ちの整理が出来れば、思い切って進むことも、止めることも出来るのですから。
注意点2 不労所得のつもりがキャッシュアウトになっている
不労所得を得たいということは、収入をアップさせることになります。
しかしその取り組みの中で、いつの間にかキャッシュアウト(収入より支出が多い状態)になってしまう場合があります。
前述したように完全に不労ではなく、スタート時にお金や作業などが発生することもあります。
でもそれは一時的な事であって、全体としてキャッシュアウトになるのであれば、失敗です。
その失敗をしないためにも、不労所得を得るためにも計画が必要となります。
不動産投資をするなら、
- どのくらいの建設費でアパートを建てて
- どのくらいの費用が毎月かかって
- どのくらいの収入を見込めるか
の計画を立てないと投資は出来ません。
それ以外の不労所得でもしっかりと計画を立てるべきです。
例えばネットワークビジネスなどは他の人が作った仕組みを活用するので、人任せになりがちですが、自分でしっかりと計画を立てれば、そもそもそのネットワークビジネスに参加すべきどうかと言う判断も付きやすくなるのです。
このように不労所得を得るには、しっかりと目標を立て計画を作り、リスクも見積もりながら長期的に見ていく(キャッシュがプラスになるように)必要があるのです。
注意点3 不労所得も計画的に!
上記のように、不労所得を得るにも計画的に作成する必要があります。
「不労所得って楽に稼ぐのではないのか?」と思われるかもしれません。でも、それがそもそもの間違いです。
初めにも説明したように、時間給のような働きをしないだけで働いてはいるのです。
そしてそのちょっと労働で大きな収入を得るということは、計画は人一倍しっかりと作っておかないといけないのです。
ある意味不労所得を得ると言う事業を行っているのと一緒なのです。
不労と言う意味では楽かもしれませんが、その仕組みが出来るまでは大変なのです。
注意点4 自分の手元資源を見極める
不労所得のメリット・デメリットや種類の中でも説明しましたが、不労所得によっては必要な資源が違います。
例えば不動産投資では、ある程度の資産がなければいけないですし、デイトレードをするなら昼間の時間が豊富に必要ですし、情報商材を売るならコンテンツを作成する能力や経験が必要です。
自分が何を持っていて、何を持っていないかと言う自己分析が出来ていないと自分に合った不労所得が見つかりません。
しっかりと自分の資産(お金や財産だけでなく、能力や経験等も含めて)を分析し把握するところから始めてみましょう。
注意点5 不労所得後の事を考えておく
不労所得を得るまでにも大変な場合もあると説明しましたが、不労所得を得た後もの事も考えておきましょう。
不労所得を得ることは目的ではないはずです。不労所得を得て何を知るのかが目的です。
- 「自分の自由な時間を多くする」
- 「家族との生活を豊かにする」
- 「もっとお客様のために時間を使うのか」
など、目的は何でも良いのですが、最初から考えておくべきです。
そうしないとメンタルブロックが起きたり、途中で迷ったり、投げ出したくなったりします。
また計画を立てても、目的が決まっていないと詳細な計画が立てられません。
自分の手元資源の分析・把握の中でも、「現状の自分の手元資源のよって出来る不労所得が違う」と説明しましたが、不労所得後も考えておくと、段階的に成長できます。
例えば現状では、コンテンツのする経験はあるが、お金がないので情報商材に取り組むと決めたとします。
でもその後を考えて置かないと、成功しお金が入ってきたら、湯水のように使って終わりとなりかねません。
情報商材を販売して、それのお金で株式投資をして、そのお金で最終的には不動産投資をすると言うようなステップを考えて置ければ、次々と不労所得が増えていくことにもなります。
このように不労所得を得ることが最終目的ではなく、その後もことも考えておくと良いのです。
まとめ
不労所得と聞くと「楽そうだな」と思うかもしれませんが、実際に取り組むとそう簡単ではなさそうだと理解いただいたと思います。
でも自分の収入を増やし、自分がもしもの時も安定てきな収入を得るためにも、不労所得に取り組みことは良い事だと思います。
そのためにも不労所得の
- メリット・デメリット
- 種類
- 注意点
を読みながら、自分に合う不労所得を見つけて、しっかりと目的・計画をしてください。
メンタルブロックは排除して実行していきましょう!
そうすることによって失敗の少ない不労所得への取り組みとなっていくはずなのです。