20年無借金経営の私が伝える社長の心得シリーズ【第8弾】

お待たせしました!大好評の社長の心得【第8弾】!
会社を経営する人の多くはたくさんの悩みを抱えています。
社長は孤独と言いますが、まさにそれを感じながら日々仕事をしている社長が多いのではないでしょうか。
社長とは何をするべきなのでしょうか?
社長とはどんな考えを持つべきなのでしょうか?
長く会社を経営してきた私から社長の心得【第8弾】をご案内したいと思います。
Contents
社長の心得その27 「アメとムチを与える」
「アメとムチ」「褒美と賞罰」両方用意しておき、社員に様々な場面で与えてください。
良い行動は気持ち良く褒美を与えてください。
反対に社長の方針にそぐわない人には罰を与えるということをきちんとルールとしてと行ってください。
以前経営していた造園会社の時には打ち合わせの時間に遅刻をしたら、社員から10円を預かるようにしていました。
例え10円でも自分のお財布からお金を出したくないので、社員は絶対に遅刻しなくなります。
何か痛みがないと社内の打ち合わせだと、ダラダラと社員が集まってきて時間通り打ち合わせが始まりません。
ちなみに預かったお金は社員旅行で社員に還元をしていました。
また社長や役員に対するムチは社員よりも大きなムチを与えるようにすると、その大きなムチは社員への大きな還元となります。
アメである褒美は与えやすいが、ムチを与える時は暗く行わないでください。
ムチは明るく面白く対応してください。
社員同士の競争も面白く楽しんで行ってください。笑いを忘れないようにすると明るい中で競争ができる。
何事も楽しんで行う事で会社の雰囲気が良くなり、お客様へのよりよいサービスへとつながります。
社長の心得その28 「本当のことを言わない社員」
以前経営していた造園会社での経験ですが、何も仕組みが無い時期は不思議とクレームや事故など嫌な事がありませんでした。
日々平穏に過ぎて大きな問題を感じる事もなく会社を経営していました。
しかしある時会社に仕組みを導入したら嫌な事が急に増えました。
仕組みを入れただけでなぜクレームや事故の報告が増えたのかと疑問に思っていましたが、それはクレームや事故を社員が隠していたから知らなかっただけだったということがわかりました。
どんな仕事もクレームがない仕事はないはずです。社長の耳に届かない仕組みがいけなかったことに気がつきました。
クレーム等の報告を隠したままでは、業務の改善やサービスの改善が進みません。
そこである時から社内の仕組みとして「クレーム隠しは一番大きな禁止事項」と決定し、社員にきちんと伝えました。
クレームがいけないという訳ではありません。クレームを出すのは仕事をしている上では仕方のないことです。
クレームはサービス改善の貴重なご意見ともなります。
この仕組みを決めてからクレーム隠しがなくなり、会社の風通しが良くなりました。
誰もがクレームを公開するのは絶対嫌なはずですが、ルールを守るために公開し、そしてサービスが改善されます。
クレームは担当者に個人的に責任を問う訳ではありません。
クレームを共有することで同じようなクレームの発生を事前に防止し、人のクレームも他人事ではなく自分の事として考える事ができます。
社員にとって厳しいルールでも会社のためとなるなら、経営者は仕組みを取り入れるべきです。
社長の心得その29 「誰よりも社長は、会社から金を奪い続けろ」
長年色々な業種の経営者とつき合いながら気づいたことがあります。
多くの経営者は自分の資産を会社に投入していて、様々なところに持って行かれてしまっています。
その前に利益配当や賞与等きちんとしたルールに乗っ取り、資産を確保してください。
自分のところにお金が残る仕組みを考えてください。
違法行為は絶対にいけませんが、きちんとしたルールに乗っ取り強い意志を持って会社から自分のところへお金を残してください。
社長の心得その30 「小学生のように会社にルールを導入していく」
以前造園会社経営していましが、造園会社は建設業の中でもスタッフ教育には苦労する業種です。
造園会社には優秀な社員は入社してくることもなく、社員教育には苦労しながら経営をしていました。
会社に入社してくるのは大人ばかりです。しかし大人だからという理由で任せっきりにしてはいけません。
そこで学校を作るようにルールを作ってください。
「大人だからわかるだろう」
「常識だから」
という思い込みは捨ててください。
学校のように
- 日直が朝礼を担当する
- 日直が朝礼の司会をする
- 朝礼の進行マニュアルを用意する
- 時間割を作る
など細かくルールを作ってください。
言葉1つにしても人によって受け取り方が違います。
例えば「利益とは?」と聞くと
- 売上げ
- 部門利益
- 粗利益
- 営業利益
など色々な受け取り方をします。
わかりやすいルールを決めて、実際にルールが動き始めると会社も大きく動き始めます。
- 勝手な解釈
- 勝手なやり方
- 勝手な言葉の使い方
のままでは言葉が噛み合ないまま、ちぐはぐで日々が過ぎてしまいます。
会社は複数人が1つのことを成し遂げる仕事が多くあります。
チーム内で個人の考えや行動がバラバラだと仕事が予定通りうまく進みません。
ルールがないとそれぞれ勝手な行動をしてしまいます。急に勝手に帰ってしまうなんてこともあるかもしれません。
そんな事がないようにルールは小学生を扱うように社員に伝えて行かなくてはいけません。
面倒くさいと感じるかもしれないが、当たり前の事でもきちんと教えてください。
会社に朝来ても挨拶もできない人がいます。
社内でできなければお客様の前では絶対にできないはずです。
挨拶なんてできて当たり前だと思わず、教えてください。
挨拶の動作もできる人もいないかもしれないので、一度チェックをしてみてください。
お客様は人が変わるたびに質やサービスが変わると、信頼をすることができません。
挨拶の方法や身だしなみさえもルールにしておくことで、社員はルールを守るようになります。
まとめ
社長の心得シリーズ第8弾はどうでしょうか。
今一度自分に「どんなお客様にどんなサービスを提供したいのか?」と問いかけてみてください。
社員の個性を尊重するルールもアリですが、あなたらしい会社にするためにルールを決めてください。
今回で社長の心得シリーズは最終回となります。
社長であるあなたにあなたらしい会社を作ってもらいたいという気持ちからこの心得シリーズをご案内させて頂きました。
世間一般の常識ではなく、社長のあなたが思ったルールを作り、あなたらしい会社を作ってください。
「我がままに」「わがままに」会社を経営してください。