ぜひとも身につけたい!チラシデザインをマスターする方法
- 店舗を出す
- 新商品を出す
- 新しいビジネスを展開する
ビジネスを起こすときにはどうしても広告やチラシというものが必要になります。
この広告やチラシの中には、見たはずなのに全く思い出せないものや、おや?と心に残るもの、さらには競合他社に対してもこれは!と思わせてくれるようなものも出てくるでしょう。
同じようなことを書いているはずなのに、これだけイメージや心に残り方が違うというチラシの奥深さ、デザインの奥深さについてみていきます。
一般的に人がチラシを見ている時間はわずかに1秒前後。
この1秒前後の間に心を動かし、記憶に残る力をデザインは持っているのです。
Contents
チラシ効果はデザインで決まる
デザインは心を動かす力があるといわれると、本当にそうなのか?と感じる人も多いと思います。
日本では特にデザインというものは一種の才能や天賦の力のように感じられ、誰にでも見につくものといった考え方が浸透していません。
確かに色遣いや違和感を違和感と思わせない書き方などには、才能と呼ばれる一握りのプロしか表現できないものが入ってくることを否定するわけではありません。
しかし、それ以上にコツやポイントをしっかりと抑えることで、違和感を減らし魅力的なチラシに変えていくことは可能なのです。
キーワードはレイアウト。
チラシは1秒程度しか目に止まらないため、文字などよりもはるかに絵の配置や見せ方などが重要になってきます。
このわずか1秒で顧客に何かしらのメッセージを伝えることが出来なければ、どれだけそのチラシにいいことが書いてあっても、あるいは提供する商品やサービスがどれだけ魅力的であっても、顧客に十分に伝わらないのです。
デザインは意外と感覚的なものではない
わずか、1秒程度で顧客の心を動かすために、最低限のレイアウトのコツについてみていきます。
このすべてを守ることでチラシ効果を再断言に出来るというわけではありませんが、守っている数が多ければ多いほど、チラシ効果を期待できることは間違いありません。
今回紹介するコツは5つ。
ぜひ、チラシなどを自作する際には確認しながら作ってみてください。
下から上へ
人の目線は基本的に上から下へ移動します。
そのため、デザインを作るときには上から下へ作っていくと思いがちです。
しかし、結論や基礎がしっかりしていなければ、上に載せるものもみすぼらしくなってしまうものです。
チラシなどの紙媒体のデザインを作るときは下から組んでいきます。
下に書かれている情報は、会社の情報や住所・連絡先などの基本的で絶対に忘れてはいけない情報です。
中ほどには宣伝したいものや顧客に伝わってほしいものを載せます。
そして最後に一番上のキャッチコピーを書きます。
こういった形で作り上げると全体的に締まったバランスのいいチラシを作ることが出来ます。
目線移動を意識する
文字を読む・本を読むときの目線移動をイメージしてください。
基本的に縦書きであれば右上から下に、横書きであれば左上から右にそれぞれ目線が移動していくはずです。
この目線移動に即してより重要なものをどの位置に配置していくかを考えていきます。
また目線移動は同時に色味にも影響を与えます。
例えば横書きのものにもかかわらず右上に強い色を持っていくと違和感が発生したり、縦書きで左上に鮮やかなものを持っていくと非常に読みにくく感じたりするのです。
目線と人の意識の動きに十分注意しながら、文字や画像を配置していきましょう。
4つ角の内3つを押さえる
チラシの4隅ですが、面白いことに人は、4隅のうち2隅以上に止めとなるようなポイントがないと違和感を覚えます。
ロゴや色帯を活用して、4隅のうち3隅以上を抑えていきましょう。
チラシを印刷したときにパッと見て締まりがなかったり統一感を感じなかったりする場合、だいたい4隅のうち2隅が空いていることが多いのです。
配色とイメージ
文字や画像以上に違和感や興味を見た人に与えるのが配色です。
配色には様々なイメージがありますが、そのイメージと違う使い方をすると人は非常に読みにくい感覚を覚えます。
また、感覚的なものだけでなく実際の世界に存在するものと結びつくことが多いです。
例えば「緑」であれば植物的なものを想像しますし、「青」であれば海や空といったものを想像するでしょう。
こうした実際に存在するものを想起させるデザインは、そのまま温度やにおいといった現実の感覚にも影響を与えることがあります。
「黒」をベースとするチラシよりも「白」をベースとするチラシのほうが軽く感じるという面白い現象も出てくることがあるのです。
グリッドと軸
グリッドとは、紙面を格子状あるいは帯状に分割し、分割面に沿ってレイアウトしていく手法のことを指します。
この手法を活用することでバランス整えられ統一感のある紙面になるのです。
また、紙面を半分・1/3・1/4といった形で一本の線で区切ることもできます。
例えば、紙全体の上部3/4をサービス内容の説明、下部1/4を住所やお店の地図などの形であっても気にならないでしょう。
また、紙面の真ん中に1本の線を入れ込んで左右対称に要素を配置していくレイアウト手法を軸といいます。
左右対称構造のことをシンメトリーといい、人はシンメトリー構造に安定感を感じます。
また、最も必要な要素や最も伝わってほしい重要な情報が真ん中に集中しているため、読みやすく視線が迷子にならないといった特徴も有しています。
こうした手法をうまく使うことで違和感の少ない統一感のあるチラシを作り上げることが出来ます。
チラシといえばコピー?コピーの使い方
チラシの要素としては図や絵、写真といったものに加えて文字があります。
文字には2種類あり、
- コピーと呼ばれる目を引くもの
- 絵や図などをより詳しく説明するもの
です。
知ってほしいことをしっかりと理解してもらうためにも文字の力は絶対必要でしょう。
しかし、チラシにおける文字は多すぎても少なすぎてもよくないというバランスを考えるのが難しいものです。
配色や位置などで何かしらの仕掛けが必須となります。
よくある方法としては、チラシ全体の色味に対して強調される色を使ったり、大きさやフォントを変えるといった手法が考えらえます。
しかし、こうした変化が、チラシ全体の統一感を失わせることもあるのです。
大きなデザイン変更を要求されるのは色味の問題ですが、わずかな違和感などはフォントによる崩れが大きいです。
コピーを強調したいがためにチラシ全体がダメになってしまうこともあり得ます。
チラシデザインのためのおすすめ書籍
チラシのデザインはある程度勉強できることがわかってきたと思います。
ここでは、チラシデザインの参考書として書籍を3冊ご紹介しましょう。
チラシデザイン見本帳 (著者:芳賀 正晴)
チラシ作りのノウハウについて事例を使って丁寧に解説してくれるガイド本です。
2005年刊行と、10年以上前の本であるので、新聞の折り込みチラシなども入っています。
チラシの基本から、画像・カラーの取り扱い方法、さらにはタイプ別のチラシの作り方まで載っているため、これ1つでだいたいのことはできるのではないでしょうか。
また、パソコンを使ってチラシを作るときの注意点などもあるため、安心して読み進めていくことが出来ます。
チラシデザイン―チラシ制作基本マニュアル(著者:南雲 治嘉)
チラシ作りの基礎が詰まっている書籍です。
2003年刊行と15年以上前の書籍ではありますが、根強い人気のあるロングセラー書籍といえるでしょう。
チラシ作り方だけでなくチラシ本来の価値そのものを説明してくれるため、中堅企業などに務めている人で社内起業などに取り組んでいるといった人にも、広告の重要性を再認識させてくれる書籍となっています。
フライヤーのデザイン‐人を集めるチラシのアイデア
フライヤーのデザインを見ながら良いチラシの仕組みを見ていこうというのがこの書籍の特徴です。
そのため、美術展・演劇・映画・音楽イベント・フェスティバルの5つの具体的な分野においてチラシがどのように活用されているのかを見ていきます。
現場に近い人が、実際の動きなどを参考にしたい場合に活用しやすい書籍です。
また、2014年刊行とほかの2つの書籍に比べて若いため、ソーシャルメディアに対する言及もあり、より実践的な一冊となっているといえるでしょう。
まとめ
チラシデザインの作り方についてみてきました。
デザインは勉強して身に着けることのできるスキルであるということが理解していただけたかと思います。
また、1つのチラシを作るにしても様々なことを配慮しながら作られていることもイメージできたのではないでしょうか。
人は意外なところに統一感と違和感を覚えることがあります。
統一感という安心感がなければ読み進められないといった人も少なくありません。
チラシは、広告媒体としては、「テレビ」「新聞」に次ぐ媒体であり、制約も少ないため誰でも簡単に作ることが出来るというメリットがあります。
このメリットを最大限に活かすためにも、ぜひチラシのデザインを勉強して、より効果のあるチラシを作ってみてはいかがでしょうか。
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