4つのパターンからあなたに合った本当に稼げる資格を探そう
資格マニアの人は別として、「資格をとるなら勉強時間に見合っただけの収入がないと」と考えることは当たり前ですよね。
資格をとったからには年収のアップがないとなんのために必至に勉強したのか分かりません。
でもここで、注意しなければいけないのが難関資格に合格すれば自動的に年収の高さに結びつくというわけではないということです。
最近では最難関資格の医師や弁護士も余り気味で、確かに年収は他の職業に比べて高いですが、医師の場合家に帰れない日が続くような激務が待っていたり、弁護士ではクライアントが見つからずに廃業してしまう例まであります。
あらかじめ、資格試験に合格する努力と年収の関係をつかんでおき、「こんなはずじゃなかった・・・」ということにならないようにしておきましょう。
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資格を難易度と年収で4つのパターンで分けてみましょう!
それでは、まず次の4つの分類で、資格と年収の関係を見てみましょう。
パターンA 難易度が高く年収も多い
- 医師
- 弁護士
- 公認会計士
など社会的ステータスも高く、年収も高い資格グループです。
医師、弁護士は平均年収が1000万円を超え、公認会計士も800万円を超えます。ただし、冒頭にも説明したように、最近ではこのグループの資格保持者も資格があるだけで安泰と言えなくなってきています。
パターンB 難易度が高いけど年収は本人次第
- 税理士
- 弁理士
- 司法書士
- 行政書士
などは、難易度はパターンAより少し低くなります。
その分良いクライアントを見つけるための努力も必要になります。逆に言えば、よいクライアントにたくさん恵まれれば、パターンAの年収を上回ることも稀ではありません。
パターンC 難易度は低けど年収も多くない
- 宅地建物取引主任者
- 日商簿記
- マンション管理士
- 証券アナリスト
など、会社勤めをしながら取得する人が多い資格です。
実際に会社で職務を遂行する上で必要となってくる実務の延長線上にありますので、会社の中で資格手当がついたり、転職の時履歴書でアピールできたりはしますが、資格そのものがお金を生むという性質のものではありません。
パターンD 難易度は低いけど年収は本人次第
- ファイナンシャルプランナー
- 中小企業診断士
- 不動産鑑定士
など、資格をとった後個人の才覚でどんどん仕事を拡大できるチャンスが多い資格です。
良いクライアントに恵まれ、高額の報酬を得ている人や、社長に信用されて一緒に経営に参画するなどの例もあります。
4つのパターンごとの具体例とおすすめのタイプ
パターンA 熱い情熱を持ち時間が確保できる人におすすめ
資格と年収が必ずしも一致しないとはいえ、このグループの資格だとまだまだ資格自体の価値はかなり高いです。
なぜかといえば、患者を治療するときには必ず医師免許が要りますし、法定で被告人を弁護するときには弁護士の開業届、税務相談には税理士の資格が必須です。
いわば、資格を付与する国家がその資格保持者に対して独占的に、仕事を確保してあげているという状態がAグループです。
その意味では資格が年収にある程度結びつているので、それぞれの資格に情熱のある人や、長期間資格のための勉強時間が過確保できる人には向いています。
ただし、難関資格は合格までの日数や費用もかかり、当然の事ながら合格は保証されていませんので、リスクについてもしっかり計算しておきましょう。
パターンB 人脈があり営業力が高い人におすすめ
パターンAに次ぐ難易度で、国家からの独占的な仕事の確保をしてもらっているグループです。
しかし医者は病気にかかった人、弁護士は裁判を考えている人、公認会計士は監査が必要な上場企業、とニーズ自体が見えているのに対し、このグループではクライアント探しが必要になってきます。
- 税理士=中小の会社経営者社長で税務相談をしたい人を見つける
- 弁理士=特許を取得したい人を見つける
- 司法書士=登記、裁判事務などの書類を書いてほしい人を見つける
- 行政書士=役所に提出書類を作って欲しい人を見つける
などのクライアント探しには、人脈や営業力が必須になってきます。
逆に、資格だけに頼らずにパターンAを上回る年収を稼ぎだす人もいますので、自分の人脈や営業力に自信のある人には向いていると言えます。
パターンC 安定志向で現状維持で年収アップを目指す人におすすめ
まず、せっかく資格を取るのに年収が多くないなんてイヤだ!と思うのは間違いです。
- 宅地建物取引主任者
- 日商簿記
- マンション管理士
- 証券アナリスト
などは、会社という安定した環境にいながら会社内での仕事がしやすくなる資格です。
稼げる資格というとすぐに独立という方向に頭がいってしまいますが、稼げるとは年収が増えることです。
リスクをおかして独立志向の資格試験をするよりも安定志向で、今あるポジションを大切にしながら年収アップを目指したいという人に向いています。
パターンD 自分自身がビジネス志向を持っている人におすすめ
- ファイナンシャルプランナー
- 中小企業診断士
- 不動産鑑定士な
どは、会社のトップから頼られるとい意味ではパターンA、パターンBにも似ています。
資格の取得自体はパターンA、パターンBよりもやや難易度は低くなりますが、資産家の財産を増やすことに貢献したり、中小企業の企業戦略をアドバイスしたり、不動産の取引に関わったりと、大きなお金が動くときに重要な役割を果たします。
当然、アドバイス内容には資格保持者の創意工夫が試され、単に資格試験に合格したときの知識以上のことが求められますが、仕事に成功すれば富裕層の人から大きな信頼を勝ち取ることができます。
資格にとらわれず、自分自身がビジネス志向を持っている人に向いているといえます。
まとめ
以上見てきたように、資格を持って参入しても業態に自分を合わせるだけで工夫なくやっていっても稼げない世の中です。
難関資格を持っていても稼げるとは限らない時代、資格を活かすかはあなた次第です。
おすすめの資格は、あなたがどんなタイプで、どんなふうに年収を増やしたいかによって見えてきます。
ここで説明した
- パターンA
- パターンB
- パターンC
- パターンD
のどれが自分に向いているかをじっくり見極め、自分の志向にあった年収のアップできる資格にチャレンジしてください!