20年無借金経営の私が伝える社長の心得シリーズ【第7弾】

お待たせしました!大好評の社長の心得【第7弾】!

会社を経営する人の多くはたくさんの悩みを抱えています。

社長は孤独と言いますが、まさにそれを感じながら日々仕事をしている社長が多いのではないでしょうか。

社長とは何をするべきなのでしょうか?

社長とはどんな考えを持つべきなのでしょうか?

長く会社を経営してきた私から社長の心得【第7弾】をご案内したいと思います。

社長の心得その24 「壁を使え」

オフィスを選ぶ時の基準はありますか?

  • 広さ
  • 立地

などいろいろ基準がありますが、通常

  • 広ければ賃料は高い
  • 狭ければ賃料が安い

といった状況となります。

しかしオフィスを決めるときに「壁の面積」を考えたことはありますか?

通常の壁でもガラス張りの壁でも工夫次第で有効に活用できます。

まずは「数字の見える化」で壁を最大限に使用してください。

壁に数字やグラフを貼り出すことで、毎日数字やグラフが見える環境を作り出してください。

スマホやパソコンで入力して数字を管理する会社も多いですが、運用していくとだんだん見なくなります。

特に成績が悪人は、自分からログインしてまで情報を見に行きません。

数字を壁に貼りだし毎日手で更新させるようにすれば、書かないという人はいなくなります。

また最新の数字を会社全員で共有し、チェックすることができます。

数字がわかるようになると会社や社員が大きく成長します。

生命保険会社なども契約数や契約金額などグラフで管理していますが、結果だけ貼り出しても意味がありません。

それはダメな人が追い込まれるだけのシステムとなってしまいます。

例えば、会社として月に100件営業訪問すると目標売り上げが達成する仕組みがあれば、訪問数をチェックすればいいことになります。

グラフがあれば目で見てすぐにわかり、情報がすぐに誰でも認識できる状況になりますので、月末になって「達成できませんでした」という状況は起きません。

社長や幹部は行動の見える化をして、KPIをチェックしてください。

KPIについては「KPIとは?KGIとは?意味を理解して今すぐ活用する方法」記事を参照してください。

数字を毎日更新することで数字と向き合う意識が高まり、会社全体の数字への意識が変わります。

社長や上司が社員のマインドやモチベーションを管理するのは難しいですが、見える化すれば行動の管理ができます。

行動管理ができればその時々に一番適したアドバイスや指導ができるはずです。

結果だけで人をほめたり注意するのではなく、毎日の経過がうまくいっているかをチェックをするために壁を活用してください。

社長の心得その25 「社員「◯◯ために××してください。」は全て却下」

社員が

  • 部下のために給料を上げてください!
  • 下請けが可哀相なので発注率を上げてください!
  • 夏は暑いので現場の作業時間を短くしてください!

と言ってくる場合があります。

何て部下思いで、現場に優しい素晴らしい社員なんだ!と感動したくなりますが、ちょっと待ってください。

このような言い方をしてくる場合の多くは、裏側に「自分が良くなりたいから」とう気持ちが見え隠れしています。

  • 部下のために給料を上げてください! ⇒部下の給料があがれば自分の給料もあがる
  • 下請けが可哀相なので発注率を上げてください! ⇒他の会社より高い単価になれば下請け会社が見つけやすくなる
  • 夏は暑いので現場の作業時間を短くしてください! ⇒自分も早く帰れる

そんな裏側の気持ちが隠れてはいないでしょうか。

確かにその意見を取り入れることで会社が良くなる事もありますが、多くは裏に

  • 会社にとって不都合な事
  • 自分にとって有利な事

が隠されています。

私が以前経営していた会社では、このような言い方をしてきた場合は全て却下するというルールを持って対応していました。

それは社員の「仕事が楽になる・仕事が少なくなる」という気持ちが見受けられたので、ルールに当てはめて全て却下していました。

社員からの意見を全て受け入れてしまうと、会社がダメになるだけです。

「夏は熱射病もあり、事故も心配なので現場のスタッフを早く上がらせてください!」

と言ってきた社員が、

「冬は日が落ちるのが早く暗くなり視界が悪くなり危険なので早く上がらせてください!」

と言ってきたことがあります。

とにかく一年中早く上がりたいと言うばかりで、朝早く出勤して作業を少しでも進めようとする事は一切考えていませんでした。

社長が従業員に騙されるようになると会社は一気に衰退します。

社長は強い気持ちで自分のルールを貫いてください。

社員が「自分のために〇〇してください」であればもちろん意見を聞いて対応をするべきですが、「他の人のため〇〇してください」という場合は裏の考えをきちんと見抜いてください。

社長の心得その26 「中途社員「前会社ではこんなやりかたはしなかった、、、」は全て却下」

今まで中途社員を採用したことはありますか?

中途社員は社会人経験もあるので、自分なりの仕事のやり方を持ち、仕事に対してもプライドを持っている人もいるので、新しい教育をすると反発することがあります。

やり易いスタイルを持っているかもしれませんが、ルールを統一して仕事をしてもらった方が、お客様に安定したサービスを提供する人を教育することができます。

前の会社で経験があったとしても、それは自分の楽なやり方をやりたいとうだけです。

中途社員だけ特別に違うやり方は認めないでください。

しかし今までの経験やスキルを、現在のルールと比べて効率が良ければ取り入れることもしてください。

社員や中途社員の意見を聞いていたら会社運営は成り立ちません。

社長は最初に毅然とした対応をして、中途社員に勝手な行動をさせないでください。

ルールに従わない人はいつか会社に悪影響をもたらす存在となります。

小さな意見でも見過ごさないでしっかり対応してください。

まとめ

社長の心得シリーズ第7弾はどうでしょうか。

壁を活用して数字を見える化することは、決して社員を追い詰めるための物ではありません。

数字を見える化することで、月末に社員が追い詰められないように、皆で情報を共有することで未然に対応がとることができます。

達成できない人を放置せず、引き上げるために活用してください。

そして社員に辞められたら困るからという態度は取らずに、自分のルールを貫いてください。

社員の意見は重要ですが、会社の経営者であるあなたのルールを貫いてください。

これから紹介する社長の心得の中から、自分自身の社長像に合った心得を見つけて頂ければとても嬉しいです。

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